第二種電気工事士の配線工事|金属管・合成樹脂管・ケーブル工事の違いと覚え方【資格・工具】

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ELECLISH NOTE / 学科試験対策

電線の種類の次は、
「どう保護して配線するか」。

第二種電気工事士の学科では、電線やケーブルだけでなく、配線の工事方法も学びます。

金属管、VE管、PF管、CD管。名前や外観は覚えていても、どの工事に使うのか、何に注意するのかが混ざってしまうことがあります。

この記事では、管の材料・曲げやすさ・自己消火性と、工事場所の条件を分けて整理します。

この記事は、低圧屋内配線を中心とした学科の入門解説です。

工事方法には、使用電圧・施設場所・材料・防護措置などの条件があります。実施工の手順や、すべての例外を網羅するものではありません。受験時は最新の法令・公式資料と、問題に示された条件を確認してください。

最初に「管の種類」と「工事方法」を分けよう

金属管や合成樹脂管は、電線を収めて保護するために使う材料です。一方、金属管工事・合成樹脂管工事・ケーブル工事は、配線の工事方法を表します。

工事方法 基本的な構成 学習の着眼点
金属管工事 金属製の電線管に絶縁電線を収める 管の接続・端口の保護・接地
合成樹脂管工事 VE管・PF管などに絶縁電線を収める 管の種類・自己消火性・施設条件
ケーブル工事 ケーブルを使用して配線する 支持・損傷防止・必要な防護

ケーブル工事でも、ケーブルを防護するために管を使う場合があります。「管が見えるから、必ず絶縁電線を使う管工事」とは判断せず、中に収める電線の種類も確認しましょう。

金属管工事|管の接続と、電線の保護に注目する

厚鋼・薄鋼・ねじなし電線管を区別する

代表的な鋼製電線管には、厚鋼電線管・薄鋼電線管・ねじなし電線管があります。

学科では、管の種類に加えて、カップリングやコネクタなどの付属品を対応させて整理します。どの管にも同じ付属品が使えるわけではありません。

管の中で、電線を継ぎ足さない

金属管内では、電線に接続点を設けません。接続が必要な場合は、接続に適したボックスなどを使う構成で考えます。

また、管の端口や内面で電線の被覆を傷つけないことも重要です。端口を保護するブッシングの役割を、電線の損傷防止と結び付けて覚えましょう。

機械的な接続だけでなく、電気的な接続も必要

金属管相互や、管と金属製ボックスなどは、堅ろうに接続するとともに、電気的にも確実につながる必要があります。

接地についても確認が必要です。ただし、使用電圧や管の長さなどによる条件・省略規定があるため、「金属管なら条件に関係なく、すべて同じ接地」と覚えないようにしましょう。

金属管工事=管内の接続点を設けない・端口を保護する・電気的な接続と接地を確認する。

VE管|硬質のビニル製電線管

VE管は、硬質塩化ビニル製の電線管です。PF管やCD管のように、手で自由に曲げる可とう管とは区別します。

代表的な外観は、表面が滑らかな直管です。曲がり部分には対応する付属品などを使います。

学科では、「VE=硬質」「PF・CD=可とう性あり」という違いを先に整理すると覚えやすくなります。

樹脂製でも、どんな環境でも使えるわけではない

管がさびないことと、熱・紫外線・衝撃などの影響を受けないことは別です。

屋外や機械的な力を受ける場所では、製品の仕様や防護の条件も確認します。「樹脂だから屋外は全部不可」「さびないからどこでも使える」といった一括りの覚え方は避けましょう。

VE管=硬質ビニル電線管。PF管・CD管のような可とう管とは区別する。

PF管|自己消火性のある合成樹脂製可とう管

PF管は、可とう性を持つ合成樹脂製の電線管です。ここでいう可とう性は、曲げられる性質を意味します。

代表的な製品は表面に凹凸がある形状で、単層構造のPFSと複層構造のPFDがあります。

CD管と比較するときの重要な違いは、PF管には耐燃性・自己消火性があることです。

自己消火性は「絶対に燃えない」という意味ではない

自己消火性は、所定の燃焼試験で炎を取り去った後、一定時間内に自然に消える性質です。不燃材料と同じ意味ではありません。

また、自己消火性があるだけで、耐火配線や防火区画の条件まで満たすわけではありません。

露出・隠ぺい・コンクリート埋設などで使われる

PF管は、条件に応じてさまざまな場所に使われます。ただし、屋外で使う場合は耐候性、圧力や衝撃を受ける場合は防護などの確認が必要です。

「PF管なら、製品や環境を問わずどこでも使用できる」という覚え方にはしないでください。

PF管=可とう性あり・自己消火性あり。施設場所と製品仕様も確認する。

CD管|自己消火性がなく、施設方法に注意する

CD管も合成樹脂製の可とう電線管ですが、PF管と違い、自己消火性はありません。識別のためオレンジ色に着色されています。

絶縁電線を収める工事では、コンクリートへの直接埋込みが基本

合成樹脂管工事としてCD管を使う場合、施設方法の基本は、直接コンクリートに埋め込むことです。

電気設備の技術基準の解釈では、専用の不燃性、または自消性のある難燃性の管・ダクトに収める方法も示されています。

そのため、学科では「コンクリートへの直接埋込み」と「専用の管・ダクトに収める条件」を押さえます。条件のない露出配管へ、そのまま使ってよいとは考えません。

ケーブルの防護管として使う場合と混同しない

CD管に絶縁電線を収める合成樹脂管工事と、ケーブル工事で防護管として使う場合は区別します。

後者は同じ条件で判断するわけではなく、工業会はコンクリート埋設以外では自己消火性のあるPF管の使用が望ましいとしています。実際の製品にはメーカーごとの使用条件もあります。

問題文では、管の名前だけでなく、中に収めるのが絶縁電線なのか、ケーブルなのかまで確認しましょう。

CD管=可とう性あり・自己消火性なし・オレンジ色。工事方法と施設条件を確認する。

VE管・PF管・CD管を比較する

種類 形・性質の基本 覚えたいポイント
VE管 硬質のビニル製電線管 可とう管と区別する
PF管 可とう性・自己消火性がある PFS・PFDがある。屋外では耐候性も確認
CD管 可とう性があり、自己消火性はない オレンジ色。絶縁電線を収める場合の施設方法に注意

PF管とCD管は、似た凹凸のある形だけで覚えず、自己消火性と施設条件までセットにしましょう。

ケーブル工事|シースがあっても、防護が不要とは限らない

ケーブル工事では、VVFやCVなどのケーブルを使用します。

ケーブルは外側のシースなどで内部を保護していますが、外力で損傷するおそれがある場所では、適切な防護が必要になります。

また、支持方法や、湿気・水・熱などの環境に対する条件も確認します。

「ケーブルはシース付きだから、支持も保護も不要」とはなりません。シースの役割と、配線を施設する際の条件は分けて考えましょう。

付属品は「何と何をつなぐか」で覚える

付属品 主な役割
カップリング 管と管を接続する
コネクタ 管をボックスなどへ接続する
サドル 管を造営材などへ固定・支持する
ブッシング 金属管の端口などで電線の被覆を保護する

付属品は、対応する管の種類とサイズも合わせて確認します。形が似ていても、別の種類の管へそのまま使えるとは限りません。

学科問題では、場所の条件を先に読む

工事方法の適否を考えるときは、問題文から次の条件を拾います。

  1. 屋内か、屋側・屋外か。
  2. 露出か、隠ぺいか。
  3. 隠ぺい場所なら、点検できるか。
  4. 乾燥した場所か、湿気・水気があるか。
  5. 使用電圧はいくらか。
  6. 圧力・衝撃・熱・腐食など、特別な条件がないか。

同じ工事名でも、条件によって判断が変わります。参考書の施設場所の表を見るときも、縦横の見出しと注記まで読むようにしましょう。

「隠ぺい」と「コンクリート埋設」は同じではない

壁や天井の内部に隠れていることと、管がコンクリートに直接埋め込まれていることは別です。

CD管の問題では特に、「見えない場所だから使える」と判断せず、具体的な施設方法を確認してください。

支持間隔の数字は、対象を付けて覚える

支持点間の距離などの数値を勉強するときは、「何の管か」「どの取付条件か」まで書いて整理します。

金属管、硬質の合成樹脂管、可とう管では、確認する規定や施工上の条件が異なります。数字だけを抜き出して混ぜないようにしましょう。

工事場所の表と過去問を、一緒に復習したい方へ

今回の内容で管の違いをつかんだら、参考書の施設場所・工事方法の比較表と、過去問を照らし合わせてみましょう。

間違えたときは、「材料を取り違えた」「場所の条件を読み落とした」「例外を忘れた」のどれかに分けると、戻るページを絞りやすくなります。

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まとめ

  • 金属管工事:管内の接続点を設けず、端口の保護・電気的な接続・接地条件を確認する。
  • VE管:硬質のビニル製電線管。
  • PF管:可とう性と自己消火性がある。
  • CD管:自己消火性がなく、工事方法と施設条件に注意する。
  • ケーブル工事:シースがあっても、支持や必要な防護は省略できない。

管の名前だけで判断せず、「何を収めるか」「どこに施設するか」「どんな条件があるか」を順番に確認しましょう。材料の知識と工事場所の条件を結び付けることが、学科問題を整理する土台になります。

参考資料

一般的な低圧配線の基礎を整理した記事です。特殊な場所の配線や、個別の製品仕様・省略条件などは、関連資料で確認してください。

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