第二種電気工事士の複線図の描き方|電源・スイッチ・照明のつなぎ方を初心者向けに解説【資格・工具】

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ELECLISH NOTE / WIRING PRACTICE

線の色より先に、
「どことどこを結ぶか」を理解する。

第二種電気工事士の技能対策で、最初につまずきやすいのが複線図です。単線図では1本だった線が増えるため、難しく感じるかもしれません。

まずは片切スイッチで照明1灯を操作する基本回路から始めましょう。この記事では、電源・スイッチ・照明の接続を順番に整理します。

本記事は、試験学習用の基本例です。

電源は単相2線式100V、照明は片切スイッチで操作するものとします。実際の試験では、指定された器具・電線・施工条件に従ってください。練習作品は電源へ接続せずに学習しましょう。

単線図と複線図は何が違う?

単線図は回路の配線を簡略化して表し、複線図は電線を1本ずつ描いて接続関係を整理する図です。

単線図の線が1本でも、実際の電線が1本とは限りません。複線図にすると、電源から来る線、器具へ行く線、それらを接続する場所が分かります。

技能の施工を考えるだけでなく、学科で電線本数や接続箇所を考える際にも役立ちます。

最初に、電源の接地側と非接地側を分ける

区分 この例での接続先 色別の例
接地側電線 照明の接地側端子へ、スイッチを通さずにつなぐ 白
非接地側電線 片切スイッチへつなぐ 黒

この基本回路では、非接地側に片切スイッチを入れます。スイッチのもう一方から照明につなぐ線を、ここでは「戻り線」と呼びます。

接地側電線と、保護接地用のアース線は別です。

本記事でいう接地側電線は電源回路の一方です。「接地側だから触れて安全」と考えてはいけません。

今回の単線図|片切スイッチで照明1灯を操作する

電源100V 接続箇所 イ 照明イ イ 片切スイッチ イ

器具の「イ」は、このスイッチが照明イを操作する対応を示しています。接続箇所の四角は本記事の説明用表示です。

電源・接続箇所・照明・スイッチの位置を、まず紙に写します。器具名と対応する記号を書いてから、電線を描き足しましょう。

複線図の描き方|3つの接続を順番に整理する

手順1|電源の接地側を、照明につなぐ

電源の接地側電線を、照明の接地側端子へつなぎます。この線は片切スイッチを通しません。

器具にWなどの接地側端子表示がある場合は、その表示に従います。ランプレセプタクルでは、受金ねじ部側の端子へ接続する条件も確認してください。

手順2|電源の非接地側を、スイッチにつなぐ

次に、電源の非接地側電線を片切スイッチの一方の端子へつなぎます。スイッチで、この経路を開閉する構成です。

手順3|スイッチのもう一方を、照明につなぐ

スイッチの残った端子から、照明の非接地側端子へ線をつなぎます。これが戻り線です。

基本の経路は「電源の非接地側→スイッチ→照明→電源の接地側」です。交流なので、これは接続を追う順序であり、電流が常に一方向に流れる意味ではありません。

完成図|白線でも、役割は接続先で確認する

接続箇所の範囲 電源 白 電源 黒 照明 白 照明 黒 黒 白 片切スイッチ(開いた状態) 戻り線 ① ② ③

電源・照明・スイッチへ、それぞれ黒白2心のケーブルを使う学習例です。白線は見やすい灰色で表示。スイッチ端子の配置は説明用で、実物の位置を示しません。

接続 結ぶ電線 役割
① 電源の白+照明の白 電源の接地側を照明へ
② 電源の黒+スイッチ側ケーブルの黒 非接地側をスイッチへ
③ スイッチ側ケーブルの白+照明の黒 スイッチの戻り線を照明へ

スイッチ側ケーブルの白は、この例では接地側ではありません。

黒白2心のケーブルをスイッチへ使うため、白を戻り線として使っています。「白線はすべて接地側」と覚えず、線を最後まで追って役割を確認しましょう。色別は実際の施工条件に従います。

スイッチを入れたとき・切ったときで確認する

入れたとき|照明を通る経路がつながる

スイッチを閉じると、電源の非接地側からスイッチ、照明を経由して接地側へ至る経路がつながり、照明が点灯します。

切ったとき|非接地側の経路を開く

スイッチを開くと、その経路が切れて照明が消灯します。ただし、消灯していても、電源からスイッチまでの部分などには電圧がかかります。消灯は、安全に作業できることの確認にはなりません。

複線図で間違えやすい3つのポイント

電源の2本を、スイッチの両端に接続してしまう

電源の接地側と非接地側をスイッチの両端へ直接つなぐと、スイッチを閉じたときに短絡する危険があります。スイッチは照明につながる経路の途中に入れると考えましょう。

図の色だけを覚え、接続関係を見失う

配置やケーブルの色が変わっても、回路の役割を追えることが大切です。描いた線に「電源の接地側」「スイッチへの送り」「戻り」などの名前を付けてみてください。

接続点と、単なる線の交差を混同する

線が交差しているだけなのか、接続されているのかを区別します。自分の練習図では、接続点を丸で囲むなど、読み違えない描き方に統一しましょう。

電線本数と接続箇所は、完成後に確認する

今回の例は、電源から2本、照明へ2本、スイッチへ2本です。接続箇所では、その6本の端を2本ずつ、3組に分けてつなぎます。

ただし、接続が3組だから、どの問題でも同じリングスリーブを3個使うわけではありません。実際の接続方法、電線の太さと組合せ、接続器具や圧着の指定は、問題の施工条件で確認します。

初心者の練習方法|配置を変えて描き直す

  1. 単線図を見て、器具と電源を配置する
  2. 電源の接地側を照明へつなぐ
  3. 非接地側をスイッチへつなぐ
  4. 戻り線を照明へつなぐ
  5. 施工条件に合わせ、色別・ケーブル・端子を確認する
  6. スイッチの開閉で回路がどうなるかを追う

見本を写せるようになったら、照明とスイッチの位置を入れ替えて描いてみましょう。配置が変わっても接続先を説明できれば、理解を確かめられます。

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まとめ

  • 複線図は、電線を1本ずつ描いて接続関係を整理する図。
  • 今回の回路は、接地側を照明へ、非接地側をスイッチへつなぐ。
  • スイッチのもう一方から、戻り線を照明へつなぐ。
  • 白い電線でも、スイッチの戻り線として使う場合がある。
  • 色だけで判断せず、接続先・器具の端子・施工条件を確認する。

最初は速さよりも、1本ずつ接続の理由を説明できることを目標にしましょう。基本をつかんだら、コンセントの追加や複数の照明へと学習を広げていきましょう。

参考資料

図は本記事のオリジナル学習例です。施工寸法、接続器具、圧着条件などは省略しています。

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