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ELECLISH NOTE / 学科試験対策
アルファベットの暗記を、
構造の理解に変えよう。
IV・VVF・VVR・CV。第二種電気工事士の学科では、電線やケーブルを表す記号が登場します。
名前だけを覚えると似た記号を取り違えやすくなります。まずは「導体を何で包み、外側をどう保護しているか」を整理しましょう。
この記事では、4種類の構造・用途・見分けるポイントを、断面の模式図と比較表で解説します。
この記事は学科試験向けの基礎解説です。
主に600V用の一般的な製品を取り上げます。実際に使える場所や工法、許容電流は、製品仕様・布設条件などで確認が必要です。種類が分かれば、どこへでも使用できるという意味ではありません。
最初に覚えたい「導体・絶縁体・シース」
構造を見る前に、3つの言葉を整理します。
| 名称 | 主な役割 |
|---|---|
| 導体 | 電流が流れる金属部分。今回の例では銅を使う。 |
| 絶縁体 | 導体を包み、ほかの導体や周囲へ電流が流れないようにする。 |
| シース | ケーブルの外側を覆い、内部を保護する。 |
絶縁体とシースは、同じ「被覆」でも役割と位置が違います。CVのように、それぞれに異なる材料を使うケーブルもあります。
IV・VVF・VVR・CVの違いを比較する
まずは、絶縁体とシースの材料に注目してみましょう。
| 記号 | 名称 | 絶縁体 | シース |
|---|---|---|---|
| IV | 600Vビニル絶縁電線 | ビニル | なし |
| VVF | 600Vビニル絶縁ビニルシースケーブル・平形 | ビニル | ビニル |
| VVR | 600Vビニル絶縁ビニルシースケーブル・丸形 | ビニル | ビニル |
| CV | 架橋ポリエチレン絶縁ビニルシースケーブル | 架橋ポリエチレン | ビニル |
この4種類を比べると、IVはシースを持たない絶縁電線、VVF・VVR・CVはシースを持つケーブルです。
ただし、ケーブルは必ず複数の心線を持つ、という意味ではありません。CVには単心の製品もあります。
断面図で、構造と形を確かめる
スマホでは図を左右にスクロールできます。
IV|導体をビニルで覆った絶縁電線
IVは、600Vビニル絶縁電線です。導体の周囲をビニル絶縁体で覆い、その外側にケーブルのようなシースは持ちません。
電線管内の配線や、盤内の配線などに用いられます。
IVには単線とより線があります。「IVは1本の銅線だから必ず単線」と覚えないようにしましょう。
単線・より線と、心数は別の話
- 単線:1本の金属線で導体を構成する。
- より線:複数の細い金属線をより合わせて導体を構成する。
- 心数:ケーブルに含まれる絶縁線心の数。
より線を構成する細い金属線の本数を、ケーブルの心数として数えるわけではありません。
IV=ビニル絶縁電線。シースなし。単線・より線の両方がある。
VVF|ビニル絶縁・ビニルシースの平形ケーブル
VVFは、絶縁体とシースの両方にビニルを使う平形ケーブルです。住宅などの照明・コンセントの配線で見かける代表的な種類です。
絶縁された線心が横に並び、その外側をシースで覆う構造をしています。2心だけでなく、3心などの製品もあります。
第二種電気工事士の技能練習でも扱うため、学科の材料知識と実物を結び付けやすいケーブルです。
Fは「平形」を覚える手掛かり
VVFのFは、Flatの平たい形と結び付けると覚えやすくなります。
また、現場ではFケーブルやVAと呼ばれることもあります。学科学習では、正式な記号と名称も確認しておきましょう。
VVF=絶縁体もシースもビニル。Fは平形。
VVR|VVFとの基本的な違いは丸形であること
VVRも、絶縁体とシースにビニルを使います。VVFと比較する際の基本的な違いは、丸形であることです。
幹線や機器への配線などに用いられます。導体サイズや心数などには、さまざまな仕様があります。
「VVFは平形、VVRは丸形」と、材料の共通点と形の違いをセットで覚えると整理しやすくなります。
丸いケーブルを、すべてVVRと判断しない
丸い外形のケーブルには、CVなど別の種類もあります。写真問題では断面や表示を確認し、実物ではシース上の記号や仕様書も見て判断します。
VVR=絶縁体もシースもビニル。RはRoundの丸形と結び付ける。
CV|絶縁体が架橋ポリエチレンのケーブル
CVは、架橋ポリエチレン絶縁ビニルシースケーブルです。
VVF・VVRと比較するときは、外側のシースではなく、内部の絶縁体の材料が違うことに注目しましょう。
- VVF・VVR:絶縁体はビニル。
- CV:絶縁体は架橋ポリエチレン。
- いずれも、ここで扱う種類のシースはビニル。
CVは、建物や工場の電力配線、幹線などで使われます。この記事では600V用を中心に説明していますが、CVには高圧用もあるため、定格電圧の表示も確認します。
CVのCは、絶縁材料と結び付ける
CVを見たら「架橋ポリエチレン絶縁」と答えられるようにしましょう。「CVだからシースもポリエチレン」と取り違えないことが大切です。
CV=架橋ポリエチレン絶縁+ビニルシース。
許容温度も、絶縁材料と合わせて整理する
一般的な製品の導体の最高許容温度は、次のように整理できます。
| 種類 | 導体の最高許容温度の基本例 |
|---|---|
| IV・VVF・VVR | 60℃ |
| CV | 90℃ |
これは周囲の気温ではなく、導体の温度です。また、90℃という数値だけで、使える電流や布設場所を決めることはできません。
実際の許容電流は、導体サイズ・心数・周囲温度・布設方法なども関係します。学科では、材料による特徴と、許容電流の条件を分けて考えましょう。
サイズ表示の読み方|mm・mm²・心数を区別する
mmは直径、mm²は断面積
電線の表示では、同じ「2.0」のような数字でも、単位によって意味が変わります。
- 2.0mm:単線の導体直径が2.0mm。
- 2.0mm²:導体の公称断面積が2.0平方ミリメートル。
2.0mmと2.0mm²は同じ太さではありません。電線サイズを読むときは、数字と単位を一緒に確認してください。
2C・3Cは、2心・3心
CはCoreと結び付け、ケーブルに含まれる線心の数として読みます。
| 表記例 | 読み取れる内容 |
|---|---|
| VVF 2心 × 1.6mm | VVFで、直径1.6mmの単線を使った2心ケーブル |
| VVF 3心 × 2.0mm | VVFで、直径2.0mmの単線を使った3心ケーブル |
| 600V CV 3心 × 5.5mm² | 600V用CVで、公称断面積5.5mm²の導体を使った3心ケーブル |
表記の順序や記号の書き方は、図面・資料・製品によって異なります。
学科で混同しやすい説明を整理する
| 混同しやすい説明 | 正しい整理 |
|---|---|
| IVはシースを持つケーブル | IVは、シースを持たないビニル絶縁電線 |
| VVFとVVRは絶縁材料が違う | 基本の材料は共通し、平形と丸形の違いがある |
| CVの絶縁体はビニル | 絶縁体は架橋ポリエチレン、シースはビニル |
| ケーブルは必ず2心以上 | 単心のケーブルもある |
| より線の素線数がケーブルの心数 | 素線数と、絶縁線心の数は別 |
| 2.0mmと2.0mm²は同じサイズ | 導体直径と公称断面積で、意味が異なる |
覚え方|材料・形・表示の順に確認する
- 絶縁体とシースを区別する。
- IVはシースなしと整理する。
- VVFとVVRは、平形・丸形を比較する。
- CVは、架橋ポリエチレン絶縁と結び付ける。
- サイズの単位と心数を読む。
過去問の復習では、正答した記号だけでなく、ほかの選択肢との違いも説明してみましょう。
例えば「VVFではなくVVRなのは、丸形だから」「CVなのは、絶縁体が架橋ポリエチレンだから」と、判断した理由を短く言えることが目標です。
電線の本数と接続先を整理する段階へ進むときは、第二種電気工事士の複線図の描き方も参考にしてください。
実物写真と学科問題で、材料の違いを復習したい方へ
模式図で構造をつかんだら、参考書や過去問の写真と照らし合わせてみましょう。切断面だけでなく、電線の表面に書かれた記号やサイズにも注目すると、知識をつなげやすくなります。
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まとめ
- IV:ビニル絶縁電線。シースを持たない。
- VVF:ビニル絶縁・ビニルシースの平形ケーブル。
- VVR:ビニル絶縁・ビニルシースの丸形ケーブル。
- CV:架橋ポリエチレン絶縁・ビニルシースのケーブル。
- 導体直径のmm、公称断面積のmm²、心数を区別する。
記号を丸暗記するだけでなく、「絶縁体は何か」「シースがあるか」「形と心数はどうか」を順番に確認しましょう。構造を説明できるようになると、名称・写真・用途を結び付けて覚えやすくなります。
参考資料
図は本記事のオリジナル模式図です。種類ごとの基本を説明しており、すべての製品仕様・使用条件を網羅するものではありません。


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