英語を勉強していると、「SV」「SVC」「SVO」などのアルファベットを見かけることがあります。
これは英語の文章の構造を表す記号で、英語の5文型と呼ばれる基本的な考え方です。
「記号ばかりで難しそう」「目的語と補語の違いがわからない」と感じるかもしれません。
しかし、文型の基本を理解すると、長い英文でも「誰が・何をする・何を」といった文章の骨組みを見つけやすくなります。
この記事では、英語初心者向けに5文型の意味、S・V・O・Cの役割、第1文型から第5文型までの違いと見分け方を、例文付きで解説します。
英語の5文型とは?
英語の5文型とは、英文の基本構造を、主語・動詞・目的語・補語の組み合わせによって5つのパターンに分類したものです。
例えば、次の英文を見てみましょう。
彼は走ります。
主語 + 動詞
彼は本を読みます。
主語 + 動詞 + 目的語
どちらも正しい英文ですが、2つ目には「a book(本)」という動作の対象が加わっています。
こうした語順や要素の違いを整理するのが5文型です。
S・V・O・Cとは?4つの記号の意味
5文型を理解するには、まず4つの記号を知っておく必要があります。
Subject
主語
Verb
動詞
Object
目的語
Complement
補語
S=主語(Subject)
主語は、文の中で「誰が」「何が」にあたる部分です。
彼女は走ります。
この文ではSheが主語です。
V=動詞(Verb)
動詞は、動作や状態を表す部分です。
彼女は走ります。
ここではrunsが動詞にあたります。
動詞の基本を復習したい方は、一般動詞とは?be動詞との違いも参考にしてみてください。
O=目的語(Object)
目的語は、動作の対象などを表す部分です。
彼は本を読みます。
「何を読むのか?」にあたるa bookが目的語です。
C=補語(Complement)
補語は、主語や目的語がどんな人・物なのか、どんな状態なのかを説明する部分です。
彼女は幸せです。
happyはSheの状態を説明しているため、補語になります。
目的語(O)は主に動作の対象を表します。
補語(C)は主語や目的語の性質・状態・正体などを説明します。
この違いは、第2文型と第5文型を見分けるときに特に重要です。
英語の5文型を一覧で比較
まずは5つの文型の全体像を確認しましょう。

| 文型 | 構造 | 例文 | 特徴 |
|---|---|---|---|
| 第1文型 | SV | He runs. | 主語+動詞 |
| 第2文型 | SVC | She is happy. | 補語が主語を説明 |
| 第3文型 | SVO | He reads a book. | 動作の対象となる目的語がある |
| 第4文型 | SVOO | He gave me a pen. | 目的語が2つある |
| 第5文型 | SVOC | He made me happy. | 補語が目的語を説明 |
ここから、それぞれの文型を詳しく見ていきます。
第1文型(SV)|主語+動詞
第1文型は、主語(S)と動詞(V)を中心に成り立つ文です。
彼は走ります。
S=He / V=runs
その機械は動きます。
S=The machine / V=works
赤ちゃんは眠りました。
S=The baby / V=slept
第1文型のポイントは、目的語や補語がなくても文として成立することです。
語句が追加されても第1文型になる
彼は公園で走ります。
S=He / V=runs / in the park=場所を表す修飾語句
in the parkという語句が追加されていますが、文の骨組みはSVです。
場所や時間などを付け加える修飾語句は、通常、5文型のS・V・O・Cには含めません。
前置詞を使った表現については、英語の前置詞とは?in・on・at・to・for・withの違いでも解説しています。
第2文型(SVC)|主語+動詞+補語
第2文型は、主語の状態や性質、正体などを補語で説明する文です。
彼女は幸せです。
S=She / V=is / C=happy
彼は先生です。
S=He / V=is / C=a teacher
モーターは熱くなりました。
S=The motor / V=became / C=hot
第2文型では、「S=C」の関係が成り立つことが大きな特徴です。
例えば「She is happy.」なら、happyはSheの状態を表しています。
「He is a teacher.」なら、Heとa teacherは同じ人物を指しています。
第2文型はbe動詞だけではない
第2文型にはbe動詞のほかにも、become・look・seem・feelなどの動詞が使われます。
あなたは疲れているように見えます。
それはよさそうですね。
be動詞の使い方がまだ不安な場合は、be動詞とは?am・is・areの使い分けも確認してみてください。
第3文型(SVO)|主語+動詞+目的語
第3文型は、主語が行う動作の対象を目的語で表す文です。
彼は本を読みます。
S=He / V=reads / O=a book
私は英語を勉強します。
S=I / V=study / O=English
私たちは電圧を確認しました。
S=We / V=checked / O=the voltage
「何を読むのか?」「何を勉強するのか?」と考えると、目的語を見つけやすくなります。
第2文型は、補語が主語を説明する形です。
第3文型は、目的語が動作の対象となる形です。
例えば「She is happy.」はSVC、「She likes music.」はSVOです。
第4文型(SVOO)|主語+動詞+目的語+目的語
第4文型は、目的語が2つ続く文です。
一般的には、「誰に」「何を」の順番で情報が並ぶことが多くなります。
彼は私にペンをくれました。
S=He / V=gave / O₁=me / O₂=a pen
彼女は彼にメールを送りました。
S=She / V=sent / O₁=him / O₂=an email
私は彼女にプレゼントを買いました。
S=I / V=bought / O₁=her / O₂=a gift
O₁は間接目的語、O₂は直接目的語と呼ばれます。
典型的な第4文型では、O₁に受け手、O₂に物や情報などが入ります。
第4文型は第3文型に言い換えられることがある
動詞によっては、前置詞を使った第3文型に言い換えることができます。
He gave me a pen.
彼は私にペンをくれました。
He gave a pen to me.
彼は私にペンをくれました。
2つ目の文では「a pen」が目的語、「to me」は前置詞句です。
ただし、すべての動詞が同じように言い換えられるわけではありません。giveならto、buyならforなど、動詞に合った形を覚えることが大切です。
第5文型(SVOC)|主語+動詞+目的語+補語
第5文型は、目的語の状態・性質・正体・動作などを、補語によって説明する文です。
彼は私を幸せにしました。
S=He / V=made / O=me / C=happy
彼らはその犬をマックスと名付けました。
S=They / V=named / O=the dog / C=Max
彼はその機械を良好な状態に保っています。
S=He / V=keeps / O=the machine / C=in good condition
「He made me happy.」では、happyはmeの状態を説明しています。
つまり「O=C」に近い関係があることがポイントです。
ただし、第5文型の補語には名詞や形容詞だけでなく、動詞の原形・分詞・句などが使われることもあります。
第4文型と第5文型の違いは?
第4文型と第5文型は、どちらも動詞の後ろに2つの要素が続くため、初心者が混同しやすい部分です。
見分けるポイントは、後ろの2つの要素の関係です。
He gave me a pen.
me=受け取る人
a pen=渡す物
2つとも目的語であり、meとa penは同じものではありません。
He made me happy.
me=目的語
happy=meの状態
happyは、meがどんな状態になったのかを説明しています。
SVOO:「誰に何を」のように目的語が2つある。
SVOC:後ろの要素が目的語の状態や正体などを説明している。
特に「O=C」の関係が成り立つかを確認すると、第5文型を見つけやすくなります。
英語の5文型を見分ける4つの手順
英文を見たときは、いきなり文型を答えようとせず、順番に考えるのがおすすめです。
- 主語(S)を探す
誰が・何が動作や状態の中心になっているか確認します。 - 動詞(V)を探す
何をするのか、どんな状態なのかを表す部分を見つけます。 - 目的語(O)や補語(C)があるか確認する
動作の対象なのか、主語や目的語を説明しているのか考えます。 - 修飾語句を区別して文型を決める
場所・時間などの追加情報をいったん外し、英文の骨組みを確認します。
例文で実際に見分けてみよう
彼女は図書館で本を読みます。
この英文を分解すると、次のようになります。
S=She / V=reads / O=a book
in the libraryは場所を表す修飾語句です。
したがって、この文は第3文型(SVO)です。
英文が長くなっても、主語と動詞を中心に構造を確認すると理解しやすくなります。
仕事・電気分野で使える5文型の例文
5文型は学校の英文法だけでなく、仕事で使う英文を理解する際にも役立ちます。
| 文型 | 例文 | 日本語訳 |
|---|---|---|
| SV | The motor stopped. | モーターが停止しました。 |
| SVC | The cable is damaged. | そのケーブルは損傷しています。 |
| SVO | We checked the wiring. | 私たちは配線を確認しました。 |
| SVOO | She sent me the report. | 彼女は私に報告書を送りました。 |
| SVOC | We kept the equipment clean. | 私たちは設備を清潔に保ちました。 |
例えば「We checked the wiring.」は、主語We、動詞checked、目的語the wiringの第3文型です。
設備や工事で使う英語表現にも興味がある方は、電気工事で使える英単語・英語表現20選もあわせて読んでみてください。
5文型でよくある間違い
① 単語の数だけで文型を決める
5文型は、単語の数で決まるわけではありません。
第1文型(SV)
これも第1文型(SV)
単語が増えていても、in the parkやevery morningは修飾語句です。
② be動詞があれば必ず第2文型だと思う
be動詞を含む英文が、すべて第2文型になるわけではありません。
第2文型(SVC):happyが主語を説明しています。
「彼女は部屋にいます。」
2つ目の文は、基本的な学校文法の5文型では、in the roomを場所の修飾語句として第1文型(SV)に分類することがあります。
ただし、文法の分類方法によって扱いが異なる例でもあるため、まずは「場所を表している」という役割を理解しておきましょう。
③ 目的語と補語を混同する
musicは「好きな対象」なので目的語(O)。
a musicianはSheの正体を説明するので補語(C)。
動詞の後ろにあるからといって、すべて目的語になるわけではありません。
練習問題|5文型を見分けてみよう
ここまで学んだ内容を、実際の英文で確認してみましょう。
- He runs.
彼は走ります。 - She is kind.
彼女は親切です。 - I use a computer.
私はパソコンを使います。 - My friend gave me a book.
友達が私に本をくれました。 - The news made me happy.
その知らせは私を幸せにしました。 - The machine works well.
その機械は順調に動きます。 - We keep the room clean.
私たちは部屋を清潔に保ちます。
答えと解説を見る
1. 第1文型(SV)
He=S、runs=V
2. 第2文型(SVC)
She=S、is=V、kind=C
3. 第3文型(SVO)
I=S、use=V、a computer=O
4. 第4文型(SVOO)
My friend=S、gave=V、me=O₁、a book=O₂
5. 第5文型(SVOC)
The news=S、made=V、me=O、happy=C
6. 第1文型(SV)
The machine=S、works=V。wellは動詞を修飾する副詞です。
7. 第5文型(SVOC)
We=S、keep=V、the room=O、clean=C
5文型を覚えるメリット
5文型を理解するメリットは、テストで文型を答えられることだけではありません。
- 英文の主語と動詞を見つけやすくなる。
- 目的語と補語の違いを理解しやすくなる。
- 長い英文でも基本構造を整理しやすくなる。
- 英作文で語順を考えるときの手掛かりになる。
もちろん、英語のすべての表現が5文型だけで完全に説明できるわけではありません。
それでも、初心者が英文の構造を理解するための基本的な考え方として役立ちます。
まとめ
今回は、英語の5文型SV・SVC・SVO・SVOO・SVOCの違いと見分け方を解説しました。
- 第1文型(SV):主語+動詞
- 第2文型(SVC):補語が主語を説明する
- 第3文型(SVO):動作の対象となる目的語がある
- 第4文型(SVOO):目的語が2つある
- 第5文型(SVOC):補語が目的語を説明する
最初はS・V・O・Cという記号が難しく感じるかもしれませんが、短い英文を分解しながら練習すると、少しずつ違いが見えてきます。
まずは主語(S)と動詞(V)を見つけ、目的語(O)や補語(C)があるかを確認することから始めてみましょう。
5文型の基本を理解して、英語の読解や英作文にも役立てていきたいですね。

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